腕の中の静けさは・・・
「天音・・・」

「ウン。」




腕の中で小さくうなずく




「ごめん。心配かけて」

「ン・・・」


「ん。ナムジャ()なのに、オッパなのに、、アッパなのに泣くなんてダメっすよね。情けない」

「そんなことないよ。ナムジャだってオッパぁだってアッパだって泣くときは泣くよ。情けないなんてことないよ?」





腕の中から思いっきり顔を上げてオレのために必死に言う天音が可愛くて思わずキスをした。




そしたらクスって笑いながら

「でも理由にもよる、、、かな」だって。(笑)





理由聞いたらなんて言う?



怒る、、かな、やっぱり。







「ねぇ、ユソン」

「なんすか」


「幸せって、」

「え?」

「幸せって思えることって本当に幸せじゃない?(笑)」



「ん・・・っまぁぁぁ?(笑)」

「ユソンが言う今が幸せだからいいんじゃないってアレ・・・」


「・・・・・・ん」

「わかるよ。だって私も今本当に幸せって思える毎日だから」

「ん・・・」




「でもね時々怖くなる」

「え・・・」




「今が幸せすぎて怖くなる・・・」

「あまね・・・」



「でもね、幸せすぎて怖いなんてダメなのよ(笑)本当はそんなことダメ」

「・・・・・・・」



「なんて言うのかな~ハングルで言い表せれば良いんだけどぉ・・・・うん、、」




少し考えてる。

オレにもわかる言葉を捜してくれてるんだって・・・









「幸せすぎて、こんなに幸せでいいのかなとか、なんかさ、思っちゃうじゃん?」

「え?なにをすか」

「このままなんてないよなとか、きっといつかはとか、不安になるときってあるでしょ?」

「・・・・・・ん、、、そんなふうに思わせたくないけど・・・」

「うん、そうよね。ユソンにしてみたらそうよね」






「ん、天音が怖いって思うのも不安って思うのもヤダ」


「そっかやっぱり一緒か。(笑)じゃぁなんて言えばいいかな・・・困ったな」


「・・・・・」




「日本人だけかな?それとも私だけかな?やっぱりなんか不安になるって。
幸せすぎて浮かれてる自分に天罰が下るんじゃないかとかさ、おかしいかもしれないけど

「素直じゃないってことっすか?それって?」

「ええっへ?(笑)、、素直じゃないって、(笑)、、んんん、、ちょっと違うかも?クス、、クスッ」




大笑いしだした天音。




「だってそーっすよね?幸せならそれでいいじゃん?不安になることなんてなくない?」









< 107 / 308 >

この作品をシェア

pagetop