腕の中の静けさは・・・
1週間くらいゆっくりしてシオンとカノンを連れて環境の変化を楽しんだ。


幸いシオンの言葉もなんとかなっていて子供ってすごいっすね(笑)



その時々で間違ったりもするけど使い分けているシオンに感心した。

言葉も最近話し始めたなんて思っていたのに成長って本当に早い。





そーなると妙にさみしくなって
カノンにはこれ以上大きくならないで欲しいなんて思ったり・・・笑。







腕の中のカノンを見つめると「ふはぁ~ニコ」って笑ってくれて



隣からは「あら、ほんとそっくりね~。ねシオナ。カノンちゃんとアッパ(笑)」
なんてオンマの声がして。笑。



その腕の中には「ふふ(笑)ボクも言われるよ~」ってシオンの声もして。








ふとダイニングに目を向けるとアボジと天音が仲良く並んでる背中が見えて
あわてて近づくと「ジャマだ!」って!!!!!





「アボジ!!」

「なんだよ~今、天音と夕飯何にしようかって相談中なんだよ~とにかくジャマするな」

「ジャマとかおかしーし!オレの奥さんだし!」

「なに言い出すのよ。笑」



笑い事じゃないっすよ!!!






「あ~~~もぉ~~息子は可愛げがない!天音ちゃんショッピングいくぞ」

「あ、はい。アボニムそうしましょう。じゃ、子供達よろしくね」








・・・・・・・・・





・・・・








「オモニーーーーーーーーーーーー!!!」



笑。。。。。








もぉーみんなでオレを笑いものに・・・・




でもそんなことも幸せで気持ちがどんどん満たされていった。









約半年後にはシオンのキンダーガーデンも予定通り通うことが出来るようになって
どうなるかと思ったけど、すんなりでちょっと肩透かしだったオレと天音。




ふたりで

「泣くよね?」

「大泣きじゃない?」

「行かないとか?朝大変かも」

「離れないんじゃない?」

「うん。そしたら会社いけないよね?大丈夫かな?」

「ん、、、、心配っすね。ご長男。」

「ん、、」

「実は天音が寂しいんじゃないっすか?笑」

「うん・・・・」


ふは…(笑)








素直に寂しそうな顔をする天音を抱きしめた夜。




ここで愛し合うのも、もう何度目?

笑。

もう慣れてくれたみたいで安心する・・・(笑)






声や物音を気にしながらの行為はなんだか秘密めいていて少し興奮する。

倦怠期とか聞くけど天音との間にはそんなこと全く関係のない話。




逆っすよ。
どんどん愛してるとか愛おしいとかスキとか、、同じか(笑)

とにかく天音に対する思いは増えてく一方。






触れると飲み込むように聞こえる甘い声に3人目どぉ?なんて思ったオレだけど・・・



すぐに考え直す。
大人になったでしょ?オレ(笑)

今じゃないっすよね。



離れたオレを切ない顔で天音が見あげる。


「ごめん。一緒がいいから」




「ん・・・」


色っぽく目を閉じる天音にキスをして準備をする。





身体を重ね合わせたとたんに引き合うように繋がりお互いが大きく声を飲み込むと
時が止まったみたいに一瞬静かになる・・・

呼吸を合わせるように腕の中の天音を静かに感じる。



天音の腕もオレの首に回るとしばらく静けさを楽しんだ・・・




そこだけがトクトクいっている。
ふたりにしかわからない・・・



でもすぐに耐えられなくなったのはオレのほうで
そのまま抱き上げベッドから降り壁に天音を押し当てた。

少し乱暴だったのかもしれない・・・


互いが大きく繰り返す呼吸


へな、、ってなりそうな天音をしっかり抱きしめると耳元で「なんでぇ?」って。




「ん、ごめん。ちょっと制御きかなそうだったからオレ・・・」

「だから?」

「んっとベッドの音、、気になるかなって・・・でも少し乱暴だったっすよね。身体大丈夫っすか?ほんとごめん」

「そ・・・少しビックリしただけ。大丈夫」

「でも足ちから入ってないっすよねぇ?(笑)」



「んもっ、笑い事じゃないよ!」

って少し怒ったけど触れるくちびるは優しかった。









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