腕の中の静けさは・・・
「ゆぅ~~~~~!!」
シオンの大きな声が空港に響き渡る。



その先には「ばか!大きな声出すなよ~はずかしいだろ~」って言いながら走ってくる
ユフンの姿があった(笑)


フランスでモデルの仕事をしている弟のユフンと会うのも2年ぶり。


「ゆぅ~~~」

「シオナ~~」


って抱き合うシオンとユフン。

その姿を不思議そうにオレの膝あたりからちょこんと顔をのぞかせて見つめるカノン(笑)




「あ、ゆぅ~(笑)」

「ん?」


オレの手からカノンの手を取ると自分の横に引き寄せた。




はずかしそうに「しおなぁ・・・・」って・・・笑。

おませなカノンが最近はずかしいって言うことを覚えた。。笑





「あ、そっか。紹介してシオナ」

「うん!ボクのヨドンセン()。」

「はじめまして。」

「・・・モジモジ」

「おなまえは?」

「・・・・///」

「はずかしいのかな」

「うん。そうみたい(笑)なまえはねカノンってゆーの」




優しくカノンの手を取ると
「カノンちゃん。ボクはねアッパのナムドンセン()のユフンです」


なんのことやらのカノンはオレの顔を見つめて助けを求める(笑)

これこれ!このオレだけに向けられた困ったような顔。
すんごく幸せ~~~


うん
「カノンおいで」


速攻オレに手が伸びるカノン(笑)




「ユソナァ・・・」不安そうなその声まで愛おしい。


たまらん!!!






ユフンがシオンを抱き上げて目の前にくるとシオンがカノンの頭を撫でていて

「ののん?」

「ん?」

「よーーーくみてごらん」って言いながらオレとユフンの顔を近づける。笑。







「シオニなぁに?」

「にてるでしょ?」

「ん???」

「顔にてるでしょ?」



ん、似てるとは思うけど・・・カノンには難しいかもよ?


案の定、またオレにしがみついたカノンだったからあきらめて家に戻ることにした(笑)

















「久しぶりの我が家~~やっぱり落ち着く・・・」ってポツリつぶやいたユフン。

「帰ってこいってゆーのになかなか帰らなかったのオマエじゃん(笑)」





冷ややかにオレを見つめてテレを隠すユフンのその表情は昔と変わらない(笑)


ソファーにふたりで座って家族を眺めていた。







「コーヒーどうぞ(笑)。クスクス」

「サンキュ~。なに笑ってるの?」

「ん?なんかふたりますます似てきたなって思ってね(笑)」

「そ?」

「でもヌナ(笑)カノンには通じなかったよ」

「え、そうなの?」


オレの横に座りながらユフンを覗き込む天音。




「うん、空港で知らないおじさんって泣きそうな顔された。笑」

「あらま(笑)」





「ゆぅ~~~~~~」ってユフンめがけて走ってきたカノンを抱き上げたユフン。

カノンは「きゃっきゃ!」大騒ぎ(笑)



そんな2人を見て「信じられないけど?」って笑う天音。
うん、、確かにね(笑)

すっかり打ち解けたカノンとユフン。





「ねぇ、ユフナ?」

「ん?ちょ、、(笑)カノンん~~苦しいってぇ~~(笑)オンマ呼んでるから待って」


カノンがユフンをぎゅぅ~って抱きしめながら暴れてる。笑。
これでこそカノンって!笑える。






「いつまでいられるの?」

その声にピクって反応したカノン・・・・・・







おまえ?なんだよその顔?


「ユゥ・・・・・」



ガァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンン!!!

もしかしてカノンちゃん?


そんなワナワナしてるオレに気付いたのか天音が笑ってる。
知るか!笑っとけ!今オレはそれどころじゃないんだ!




「ん、、えっとね、明後日には帰る」


「ユゥ・・・・・」



「あああ~~~カノン、ね?いいから、アッパんとこおいで」








え?無視?


「かの~~~ん」

一瞬オレの顔見たけどユフンにしがみついた最愛の娘カノン・・・









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