腕の中の静けさは・・・

twelve

空港に迎えに来てくれていたアボニム(お父さま)オモニム(お母さま)


子供たちの報告が早速始まる車内で眠気が襲う。




気付くとベッドの上だった。








慌ててリビングに向かうとシオンが心配そうに近づいてきた「大丈夫?」って。


「ごめんね~オンマねちゃったんだね」って抱きしめたけど

「もぉ平気?」って今にも泣き出しそうな顔。



「あ~~ん、、シオニそんな顔しないで、、ね?もぉ大丈夫。
ちょっと眠かっただけだから、ほんとにごめんね?」


シオンを抱きしめていたらユソンも来て
「大丈夫?もぉ平気?」って同じ顔して横に腰を下ろした(笑)



「アッパ?カノン寝た?」

「うん。寝た」

シオンが私の腕の中でうなずく。



「あら、起きたの。ずいぶんとグッスリだったわね~(笑)」

「すみませんでした。ちょっと疲れたのかも。ご心配おかけしました」

「よかった、顔色もいいわね。あ、シオナ?お買い物一緒に行ってくれる?ハラボジだけじゃ当てにならないから(笑)」

「うん!いいよ。オンマ行ってくる」

「オモニムすみません」

「ゆっくりなさい。じゃ、行ってくるわね(笑)」




静まり返るリビング。





ユソンの腕が肩に回って触れる唇。



「病院行く?」

「え?」

「さっきは顔色良くなかったし、こんなこと初めてだし、何かあってからじゃ遅いから」

「ホント大丈夫だってば。ちょっとハードだったかなってね?」

「ん、、でもさ・・・」


ユソンの腰に手を回しキスをする。






「ありがと、本当に眠かったのよ。ほら?ソウルでも寝不足だったしぃぃ?(笑)クス」

「ふぁ、ごめん。今夜はゆっくり寝よ(笑)」

「そーしてください(笑)」






実は少し心当たりがあって近いうちに検査に行こうと思っている。

ちゃんとわかってからユソンにも報告したいから・・・












そんな矢先、オル室長に呼ばれる。



「悪いね忙しいところ」

「いえ、どうかしましたか?」

「いま、ソウルのソンくんから連絡があってね。えっとなんって言ったかな、この間キミたちも出席したウェディングの、、


「あ、正木ですか?」

「ああ、そうそう。その2人がね、新婚旅行に行くそうなんだ」

「やっぱり行くんですね。」

「うん。そうしたようだよ。で!そこでだ(笑)」

「はい」



「2人が同時にいなくなるのはソウルでも困るらしい」

「まぁ、そうかもしれませんね(笑)」



「でだ!キミにお呼びがかかったんだがね?(笑)」

「え?」



「2人同時の仕事の穴を埋められるのはキミしかいないとソンくんが(笑)」

「あ~(笑)」

「2人の仕事をキミひとりに押し付けようっていう魂胆のようだよ?(笑)」

「ソンさんが考えそうなことですね(笑)」



「だよな(笑)で、どうする?こっちとしてもそう長くはムリなのは伝えた。1週間の約束にはなってるんだが旅行は2週間らしい^^太っ腹だなソウルは。(笑)」

「うわ!ずるーい。私達のときは無理って却下だったのにぃ!」

「わはっは(笑)何言ってるんだ。それだけ必要な人材だったってことだろ?」

「いやいや、絶対ソン部長の陰謀ですって!」


大笑いするオル室長に家族と話し合ってみますと返事をして部屋を後にした。












< 170 / 308 >

この作品をシェア

pagetop