腕の中の静けさは・・・
その日の夕方。
社内のカフェでユソンを待っているとウビンからの電話が鳴った。




【もしもし、この間は色々ありがとね】

【ん。久々におまえ達に会えてうれしかったよ。今度は彼女にも会ってよ】

【ふふ(笑)会わせてくれるんだ】

【彼女もオマエとユソンに会いたがってる(笑)】

【ん、楽しみにしてる。で、どうしたの?】

【聞いたか?】

【あは。。正木とエイミの?まさかウビンが手伝ってくれるの?】

【ん、、なんかその方向で話しが進んでる。(笑)】

【そりゃ~心強い。って、言ってもまだユソンにも話してないんだよね。まだ仕事終わらないみたいで今、待ってるところなの】

【そっか(笑)でもそうだよな。子供たちのこともあるしな相談必要か】

【んま、それはオモニムもアボニムもいるから問題ないんだけどね・・・】

【じゃぁユソンか(笑)】


【そうそう笑。なんてね。そーじゃなくて、こんなこと初めてだし子供たちがなんて言うかなってね】

【ん、やっぱりそこだよな。ま、旅行までまだ時間があるからゆっくり決めればいいよ】

【ってゆーか、他に誰かいないの?】

【いなくもないけど、まだまだムリ。旅行の間だけしのげればってな(笑)それにあの2人の仕事内容を同時にこなせるの天音しかいないって話】

【そー言って貰えるのはうれしいけど・・・】




「なにがうれしいんすか?だれ?」

「ああ~ユソン。終わった?」

「もう少し。あと30分、いいかな」

「うん、わかった。待ってる」


「なんでそんなにうれしそう?なにか言われたの?」
って言いながらスマホを見たユソン。

「あ?ああウビン。出る?」

「へ~」ってスマホを手に取る。






【このヤキモチ妬きが(笑)】

【うっせ~よ。なんの用だよ】

【用がなきゃ電話しちゃいけねーのかよ(笑)】

【いけね~~よ。(笑)】


スマホ片手に大笑いのユソン。
ウビンの笑い声も聞こえる。







「ん!」スマホを手に持たされる。


「代われってさ(笑)じゃ、ごめん。30分で終わらせるからウビンに付き合ってもらえよ(笑)」

爽やかに走って行った。




耳元では【オレそんな暇じゃねーぞ!】って(笑)


そんなこと言いながら他愛のない話で少し付き合ってくれたウビン。





【家族会議がんばれ(笑)まぁ~オレはオマエと久しぶりに仕事できてうれしいけどな。どっちの結論でもちゃんと報告するように。でもいい報告待ってる(笑)】って切れた。






旅行は2ヵ月程先の9月。
そういえばエイミが言ってた。

9月のオーロラって。









本を読み出したら、やっぱり眠くなって
キスで起こされる。



「な、や、、こんなところでヤダぁ」

「なんでぇ~フツーでしょ(笑)」


ああ、、ここアメリカだった。
ウビンと話してたらすっかりソウルになってた(笑)





「待たせてごめん。」

「うんん、もう平気?」

「ん、しっかり終わらせてきた」

「さすっが」ってキスのお返し。(笑)





「いこっか////」

するのはいいのに、されると恥ずかしそうな顔をするユソンに肩を抱かれ駐車場に移動する。



車に乗ってシートベルトをしながら何食わぬ顔で
「ウビンなんだって?」って(笑)

やっぱり気になってたんだ(笑)

かわいいなぁ~~もぉ~・・・(笑)




「今日ね、オル室長に呼び出されたの」

「と、ウビンと関係あるの?」

「あるの(笑)」

「そ、(笑)じゃ、聞く」


「(笑)正木とエイミがやっぱり年内に新婚旅行に行くことになったみたいでね」

「はーーーーーーい。ちょっと待った!嫌な予感・・・・・」

って渋い顔をする。





「なかなか鋭い。(笑)、、」

「行くの?返事しちゃったの?」

「わかったんだ。ほんとすごい~ユソナさすが!(笑)」

「え?マジ?行くって言っちゃったんすか?」

「え~ダメだった?」

「・・・・・ダメじゃないけど、、相談してほしかったっすよ」


あらら。愛しいショボン顔・・・(笑)

急いで運転中のユソンに腕を絡めて肩にコテって頭を落とした。





「もぉ、、なんすか。そんなことしたって」

「うんん。うそ。相談なしに返事なんてしないよ。ごめん」


ふわ、って力がぬけてユソンの頭がコツンってあたった。







「ごめん(笑)」

「またコイツ勝手に返事してきやがってって思った。(笑)」

「またってなによ?」

「都合悪いことは忘れちゃう?」

「やな言い方だな~なになに?」

「新婚旅行・・・」

「ああああああ!!!」勢いよくユソンから離れる。












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