腕の中の静けさは・・・
次の朝早く出かけて行ったアボニムとオモニム。
車が見えなくなるまで大きく手を振って4人で見送った。


「ところでどこに行ったの?」

「え!一緒に聞いてたじゃん?」

「聞いてないよ」

「カンベンしてくださいよ~天音さん!(笑)」



「いつ?」

「おと、、といかな」



「そーなんだ・・・」




「はっは(笑)アボジの友達の退職祝いのパーティーに行くって」

「ん・・・」

「ついでだから泊まってゆっくりしてくるって。2泊だって」

「えーそんなに?」

「そ、んなって(笑)そんなにって天音より短いっすよ(笑)」





「・・・・・・」



ゆっくり見つめると、ぺろって舌をだしておどけて見せたユソン。




「ね~~オンマぁ~カノン、ホットケーキ食べたい!!」

「あ!!オレもぉ~~~~」

そういえば朝食まだだったね。
2人でじゃれ合いながら家の中に消えたユソンとカノン。





ほわって温かな小さな手。

「いこ、オンマ」

「うん、シオニもホットケーキでい?」

「うん。生クリームとメイプルシロップたっぷりがいい」

「うぇ、、すっごく甘そうね(笑)」

「あっまいのがいいよ。」

「そっか。おっけ。」





4人でキッチンで大騒ぎしながら作ったホットケーキは何枚あるのって位の量で・・・




「こりゃ~明日の朝もホットケーキっすね笑(笑)」

「明日はフルーツいっぱいにしよっか」

「いいっすね~(笑)」



その後、ダイニングでまたまた大騒ぎでシオンリクエストのあっま~いのを4人で食べた。

甘いものが苦手ではないユソンも、さすがにちょっと躊躇する。

でもそんなユソンに面白がって何度もフォークを運ぶカノン(笑)

シオンはそんな2人を見ながらとっても満足そうに食べていた。


甘いもの男子。ますますいいじゃん!
シオナ、、さらんへ~。。。クスクス。


中庭で遊びだした子供たちを見ながらキッチンに立つと
いつものぬくもりが背中一面に広がる。


「ええ~~(笑)どうしたの?」

「どうかしなくても、いつもこうしてたいけど?」

「だいすき!」





そういった私の顔を覗き込みながら
「さっきもそんな顔してたっすよ」って。



「ん?さっき?」

「ん、ベっタベタに甘いホットケーキ食べるシオン見つめながら」

「ぁ。」

「でしょ」

「え、もしかしてサランヘって言ったの聞こえてた?」



あからさまに大きなため息をはいたユソンに笑った。
そしたらもっと不機嫌になった・・・(笑)









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