腕の中の静けさは・・・
そのあと寝室に戻るとカノンに呼ばれ、しゃがみ目線を合わせると

いきなり抱きしめられて、また泣きそうになる。



何も言わずに一生懸命オレに手を回すカノンに身を任せていた。



そしたらだんだんと重たくなって崩れ落ちそうになるカノンを慌てて抱き寄せた。






「アッハ(笑)」って笑って「おやすみ」ってベッドにもぐりこんでシオンに抱きついたカノン。

抱きついてきたカノンに無意識ながらも優しく手を伸ばすシオン。






そんなふたりをしばらく見つめてドレッサーの上の箱を静かに戻してゆく。

そこに残った3通の封筒




なかなか手に取ることが出来なくて

ただただ見つめる。



ゴソってカノンの寝返りをうつ音に慌ててそれを手に取りリビングへ向かう。






やっぱり眠れそうにない。


ダイニングに並べた3通の封筒






見つめたまま時間が過ぎてゆく。


「天音・・・・・」









今日の夕方ソウルに着いた。

「オンマに会いに行くよ」って言ったらなにもわからないカノンは大はしゃぎ。


もう色々なことがわかるシオンに1週間を過ぎても帰ってこない天音のことを
誤魔化すにも限界があってアボジたちと話し合って
ある程度のことを話してあった。


だからシオンは真剣な表情をした。




9月も終わりを迎えようとしているところ3人でソウルへやってきた。









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