腕の中の静けさは・・・
「で、なにか・・・」

「点滴の針の交換に少し反応あったみたいで。」

「ホントですか!」

「はい、今、先生呼んだところです」





ガラス越しから見届ける。

だけどそれっきり何の反応もなかった・・・








「そんなに気を落とさないでください。少しずつですよご主人」

「はい。」




それからもやっぱりもしかしたら何か反応があるかもしれないって
その場から動けなかった。

その間にソン部長やウビンたちも来てくれて、あっという間に面会時間も終わる。




「パクさん・・・・」

「ぁ、、はい」

「何か進展あればすぐにご連絡しますのでご自宅ででゆっくりお休み下さい。」


「・・・ぁ・・・はい、、、そうですね。よろしくおねがいします。」

「お気をつけて」


「はい。あ、でももう少しいいですか?」

「はい。お帰りのとき声掛けてくださいね」


「ありがとうございます。すみません」




天音の元を後にしたのはそれから1時間後だった。






今夜はテイクアウトの食材を持ってウビンが家に来ていて、

心配してくれてるんすよね・・・
ありがたいこと。



「今日、正木たちから連絡あった」

「ああ、うん。知ってる。ソンさんといるときだったから」

「そっか。」

「うん。楽しんでるみたいでよかったよ」

「だな。でも悪かったな・・・」

「なんでオマエが謝るんだよ」

「だってな、、、」

「今回の天音のことと、正木たちのことは全く関係のないこと。」

「そーだけど・・・」

「もーっさ、みんなさ~~アメリカにいたって結果は同じだったかもしれないんすよ?
向こうにいたらもっと酷いことになっていたかもしれないし。運命って言ったらなんだけどさ、心配だったり気を遣ってくれることは本当にありがたいことなんすけど
そのせいで他の誰かが苦しむとかさ、、そーゆーの、天音が一番嫌がると思うンすよね。
オレもそんなのイヤだし。」



「ん、だな。悪かったユソン」

「ん。ってか、オマエうちになんかいていいの?」

「今夜同窓会なんだって。(笑)」

「あ~そーゆーこと。(笑)」


結局ウビンは泊まってることにして次の日、病院に送ってもらう。





「今日仕事終わったら顔だすよ。」

「ちゃんと仕事してくださ~い(笑)」

「じゃぁな。アマネによろしく」






天音が居る部屋の廊下をゆっくり歩く。



「ぇ、」


そこには天音の姿が見えなくて・・・












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