腕の中の静けさは・・・
「部長ごちそうさまでした~~~~」

「おやすみなさ~~い」




3人で若い子たちを見送る。




「いいっすね、若いって」

「毎日うるさいけどな」





「コノヤロー(笑)アマネに言いつけるからな」

突然言い出したソンさん。





「はぁ?」

「はぁ?じゃねーよ。うちの若いのとワチャワチャしやがって」

「はぁ?なにいってんすか。ワチャワチャとか意味わかんねーし」

「ニヤニヤしてたし、あんな笑顔振りまきやがって!!オマエのそーゆーとこが信用ならねーんだよ」

「っはぁぁ?人のことなんだと思ってンすかぁ、、(笑)」

「仕事も出来て誰にでも優しくてしかもイケメンとか、、、気にいらねぇーなあ」





「「ぷ、、、」」

ウビンと顔を見合わせて笑った。




「酔ってる?この人?(笑)」

「うん(笑)」

「アホか!酔ってねーよ。こんくらいで酔ってたまるか」


「あ~~そーっすか、そりゃ、失礼しました。」

「部長送ってきますよ。ユソンおまえ1人で帰れるよな」

「帰れるよ、(笑)」




どんなだよオレ、(笑)






「はぁぁぁ、、なんでこんなヤツとかな、、、」

「まだ言ってんすか(笑)」

「言うよ。ずーーっと言ってやる。いい続けてやる!!」



「もぉ、心配には及びませんよ。天音のことは任せてください。必ず幸せにしますから」

「してねーのかよ!」

「あ~~あ~~、もぉめんどくせ~~な。」

「このやろーーーーー」



がっつり捕まって動けない。








「ユソン・・・・」耳元で聞こえた声。

「ふ、(笑)、、なんすかぁ?」



「ありがとな、、、ホントはな、オマエでよかったって。思ってるヨ。アマネ言ってた。」

「・・・・・・」


だまって聞く。







「ユソンしかいないって・・・」


「、っん、、、、ぅ、、」




「私にはユソンしかいないって、、アイツ本当に幸せそうな顔してたから・・・」

「って、、幸せそうじゃなくて幸せなんすよ、(笑)、、」





ギュって抱きしめてポンポンって動かした手は優しかった。


「じゃぁな気をつけて帰れよ。ウビン行くぞ~~」


「ウビン、あの人(笑)、頼むな。気をつけて」

「ん。おやすみ」





少し肌寒くなった夜の空を見上げてゆっくり歩く。




気を遣ってくれたんだろう。

集まった店はマンションの近くで歩いて帰れる距離だった。











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