腕の中の静けさは・・・
静まり返る午後の部屋
大切な人がいつもそばにいてくれることが当たり前じゃないんだって思い知らされる。



シオンとカノンは合宿へ向かった。


休日の今日だけど会社向かった。

他の部署には何人か人影があったけどオレの部署は基本休日の勤務はしないことになっているから誰もいない。



「なんだぁ(笑)ホントだったんだな」

「え、なんで?」

ガリルだった。





「オマエがいるって下で聞いた。」

「なにしてんすか?」

「なにって(笑)仕事だよ」

「え、休日に?」

「(笑)、オレも意外に忙しいんすよ?」

「まさかぁ、、」

「メシくったか?」

「あ、や、まだ」

「じゃ、行くぞ」



そうやって連れ出される。






「落ち着いてるみたいだな。」

「はい、本当に色々ありがとうございます」



仕事はソウルの自宅で出来るようになっていた。
色々な根回しをしてくれたガリル。





「オレにとっても会社にとっても大切なふたりだからな。なんでもやってやるさ(笑)」

「・・・アリ・・ガトウゴザイマス、、」

「泣くなよ。なんでオマエはそんなに泣き虫なんだ、、(笑)」




2日後に戻ることを伝えるとその前に子供たちも一緒に食事にって誘ってくれるガリルと
もう一度会う約束をして一緒に会社へ戻る。



3人で食事なんて何年ぶりかしら?って笑うオモニ

ユフンも呼べばいいじゃないかって微笑むアボジ




「そうね。天音ちゃんもシオンもカノンも、、みーんなでまた食事しましょうね。ね、ユソナ」



目の前で微笑むオモニが身を乗り出してオレの頬の涙を拭ってくれる。

横から肩をがっちり抱いてくれるアボジ。





温かな時間がオレを包んでいた。







でもその頃天音が大変なことになっているなんて思いもしないオレは久しぶりに深い眠りについていた。









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