腕の中の静けさは・・・
ベッドをレンタルしてリビングの窓際に置いた。

そぉ、そこは小さい頃のシオンの遊び場所。
どこからでも見えるし、どこでも見える場所。




家に帰ってきてからは心配するガリルだったけど少し仕事量を増やしてもらった。
お互いその方がいいって思ったから。





子供たちはとっくに寝ていて、いつになく静かな夜。

眠くないと言った天音と話をしながらデスクに向かっていた。



なんてことない日常が日に日に増えて10月ももうすぐ終わる。

朝晩はすっかり冬で、普段はすっきりしないソウルの空も星がきれいに見えていた。




空を見上げながらポツポツ話す天音の話に耳を傾けながら仕事をしていると

ユソン・・・ってオレを呼ぶ小さな声



「ん?どうしたすか?なにか欲しぃ?」

うんんって首を振る。


「じゃなにぃ、、(笑)。そんな声出して?へんな天音すね、(笑)」



「んふ、、ごめん」

「なにか飲む?」

「ん。」



冷蔵庫から取り出した冷えたミネラルウォーターをひとくち口に含む。
顔を少し持ち上げてゆっくり触れる

コクン、、、コク、コク、、、、



少しずつ


少しずつ。





「んも、その飲ませ方なんとかならないの、クス。」

「ならないすね~キスしたいから、(笑)」

「キスは普通にしてよ(笑)でも冷たくておいしい」って笑った。





その笑顔を見て思う。
今日は顔色も良くて調子もよかった。


って。








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