腕の中の静けさは・・・
パーティーが終わってヒョンとアボジとオモニと少し話しをしてから天音のマンションに戻った。




『はぁ~~疲れたねぇ~』

『・・・・・・・』

『なんか色んな人が居てビックリしちゃったね。人当たりしたかも・・・クス』

『・・・・・・・』





オレが何も言わないからやっと振り返る天音。




オレはまだ玄関に立ったまま・・・


ゆっくりオレに近付いてくる・・・








『どうしたの?具合悪いぃ?』

『・・・・・・』

『ユソ、ぁっ』


オレのオデコに手を当てようとしたからそのまま引寄せた。





『ユソン・・・』

『ん・・・』

『なにか言われたの?』

『・・・・・・』

『ルイ・・・』

『自分こそ』

『やっぱり何か言われたんだ・・・クス』




腕の中から解放して両肩を掴むと笑顔が返ってきた。





『その笑顔の意味がわからない』

『連れ去るとかでしょ?』

『・・・・・・・』

『そんなことにいちいち拗ねるユソンの方がわからないよ(笑)』


『だっ!!』


『笑。だっ!!ってなによ(笑)』

『だってあの時・・・・・あの時さ・・・・はっ、もぉいいよっ!』




急いで靴を脱いで部屋に行こうとしたら今度は逆に腕をつかまれ抱きしめられた。












< 36 / 308 >

この作品をシェア

pagetop