腕の中の静けさは・・・
『ごめん。笑ったりしてごめんなさい。』

『ん』



『そうよね。あの時・・・ルイと別れた日そばにいてくれたのはユソンだったのよね』

『・・・・・ん』


『好きなのに諦められないって言った私のそばにね・・・』

『好きなんて言ってないじゃん。なにも答えなかったくせに。
それにあきらめられないっても言ってない。あきらめなきゃいけないのかなって言ってただけだよ』



『・・・・・ありがとう。』

『まだ忘れてな 『ユソン!』


まだ忘れてないのって聞こうとしたオレの言葉に天音の声が重なる。






『ユソンがいたから・・・ユソンがそばにいてくれたから・・・
ユソンだったから、ユソンがあんな私でも好きって言ってくれたから・・・』



『あんななんて言わないでよ。あの時も今もオレにとって天音はやっぱり世界一なんすから』



『ありがとう。忘れようとか考えることなかったのよ・・・
そんなこと考えるひまがナイほど私もどんどんユソンのこと好きになって
いつの間にか今日(笑)ルイのこと諦めなきゃいけないのかな・・・だっけ?(笑)』



『そぉ!!』

『そんなこと言ってたことも忘れちゃうくらいだもん。』

『ほんとに?』

『うん。ほんとに』






そっと抱きしめてゆっくりキスをした・・・










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