腕の中の静けさは・・・
そんな天音を茶化したオレだけど本当はうれしかった。



毎日の行ってきますと行ってらっしゃい・・・

毎日のただいまとおかえり・・・

毎日のおはようとおやすみ・・・



まいにち感じるお互いのぬくもり。


当たり前のことが当たり前にそばで感じることが出来ない時が多かったオレ達。

仕事だって言えばそれまでだけど・・・



だけどホントはさ?

正直ね、ズルイこと考えたのもホント。



赤ちゃんできたらって・・・



でも仕事で輝いてる天音も本当に好き。

オレん中も矛盾だらけなんだけど・・・






でも・・・

ん~~~~~~~~~もぉ!決めた。




考えるのやめた!!!
やっぱり自然に任せよう!

作るとか作らないとかオレたち結婚したばかりなんだ。




気持ちのまま心の赴くまま

ん!そうしよう!!!




でもこのままだときっとすぐに天使は舞い降りそうっすけどね。笑。

ははっは(笑)



タイミングね、大事(笑)






『ね~ェ』

『うん。なに?』

『天音の思いはわかってるつもり』

『え?』

『仕事と子供って考えてるでしょ?』

『・・・・・・・』

『だけどさその天秤はダメっすよ』




『・・・・・・』


無言の天音がオレを見る。





でもなにか言いたそうに今にも動き出しそうな唇にキスをした。


目も閉じず触れたままの唇を合わせながらお互いを見る



『・・・・・・・・・』


『・・・・・・・・・・』



『ふぅっ。近いね』

『・・・・・・』




かすかに離れた唇・・・


なんかドキドキするよ。





両手を頬から首筋に伸ばして今度は深くキスをする。


それでも閉じない瞳に諦めて抱きしめた。










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