腕の中の静けさは・・・
『ユソン・・・』

『ん?』




『私、天秤にかけてるわけじゃ

『わかってるよそんなこと』




『・・・・・・』

『どっちも大事でしょ。だからどっちがどうとか考えなくてもいいんじゃないってこと』




『・・・』



『天音は仕事好きだよね?』

『うん』



『うん。オレも仕事してる天音だいすき』

『・・・ハハ』




『子供もすきっすよね』

『ん』



『ん、オレも笑』

『うん笑』



『っだからさ、やっぱり自然に心の赴くままオレは行くことにしたから』

『自然に、、心の赴くまま・・・』




『作ろうとか作らないとか無し!』

『・・・』



『たださ、仕事で迷惑を掛けるのは良くないから、そこは少し考えて・・・
でも実際なんとかなるって思ってるのも事実。
責任ある仕事だけどウチの会社は優秀な人達の集まりだから必ず誰かが助けてくれる。
少なくともね、天音にはオレがいる。ま、オレだけで十分だけど(笑)ダメならちゃんと誰かに助けてもらうから・・・そんな顔しないでさ、欲張りなら欲張りでもいいんじゃない?』



『でも本当にとにかく何もかもに欲張りになってしまった自分をどうしていいのかわからなくなってる・・・ダメな気がしてる』



『欲張りって悪いことじゃないよ。欲張っていいんじゃない?
何かを諦めて手に入るものもあるのかもしれないけど、考え方や行動の仕方でどっちも手に入るものもあるってオレは思うし・・・
どっちもって思えばそうなるようにすればいいだけのことって思わない?
それがどっちも大事なら尚更って思うよ?』




腕の中でハっとしたように顔を上げる天音。

『でしょ?』

『ユソン・・・・』



チュてキスしたらぎゅ~って。エヘ(笑)



『今は思いっきり楽しも』

コクリうなずく大好きなキミ



『帰ったら地獄かもしれないから・・・(笑)』

アハハって笑う可愛いキミ



『お互いどこ飛ばされるんすかね・・・苦笑』

ぁ””~~って唸る憎めないキミ。(笑)。。




『眠いよユソン』って

強く回された手が心地いい

何度も何度もオレを呼ぶ愛しいキミ。





『うん。愛してる・・・』って

キスをして腕の中に包み込み

水面がキラキラ揺れる天井を見ていたら知らない間に眠りに誘われていった。













< 79 / 308 >

この作品をシェア

pagetop