腕の中の静けさは・・・

four

クスクス聞こえる笑い声。

聞き着慣れた笑い声。



愛しいキミの笑い声・・・



でも・・・・ん?何?

夢?




オレ確か昨日眠れなくて今までのこと思い返してたんだよな・・・


夢なのか現実なのか分からずにいた。








「んんんん~~~~~~~~」


大きく伸びをしてゆっくり目を開ける。




「ふふっ」

「・・・・・」


「おはよユソナ」


「ん・・・おはよ」




あの時、子供と仕事の間で悩んでた天音にあくまで自然にって話したオレ。


欲張ることは悪いことじゃないって・・・

本当にそぉ思ったから。



両方手にはいる方法もあるって・・・


だから今、キミの腕の中には愛しい我が子がいるんすよ。


すごく幸せで・・・

天音と天音の腕の中にいるシオンを見るのはすごく幸せなことで・・・


って目を開けた一瞬に飛び込んできた愛しいふたりを見て

そんなこと思ってたのに次に
寝ぼけたオレの目に飛び込んできたのはベッドに座った天音がシオンに、おっ、ぱいを・・・





ん~~がぁ!!!!!!


「シオナ!!!ちょっと」

飛び上がって近づくオレを呆れた顔で見上げる天音。



はぁぁ・・・・・・・・ぁん。

なんでぇ、、、、オマエだけ、、、、はぁぁぁ。。。。




オレもずいぶんと触ってないのに。

って言うか見てもいなかったのに。





思わず手が伸びる。


「ちょ!!と何してるのよユソン!」


バシって見事に阻止された。




「シオナぁ・・・・・」

「っも(笑)なんて声出してるのよ。クス・・・シオナぁ~おかしなアッパだね。(笑)」



アッパ(パパ)・・・」

「うん。アッパ~でしょユソン。(笑)」

「・・・うん。アッパ・・・すよ。オレ」



またクスクス笑ってる。

ってゆーか・・・・さ。


デカっ!

そんなに大きかったっけ?



や、妊娠してから大きくなったのは気づいてたし知ってたけど・・・

もっと大きくなってないっすか?




ん。シオン?

はぁぁぁ・・・・・・


でもその光景はなんか、なんていうのか、すっごくキレイで・・・


シオンを腕に抱き優しい眼差しで見つめてる天音はオンマの顔。



見たこともないような表情を浮かべてる。

嬉しいような淋しいような・・・何とも言えない気持ちになる。













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