満月の夜異世界へと繋がりました
転がるように部屋に入ると制服を脱ぎ捨て頭痛薬を探す


「あれ?確かここにあったはず」

救急箱の中を探すと残りわずかな頭痛薬を握りしめ台所で飲み干した


下着姿のままベッドへと一直線
ズキズキが酷くてなかなか寝られない


今度病院行こう…
最後に思ったのはそんなこと

何故かふと懐かしい両親の顔が頭を過ぎる、何故だろう?
弱っているせいかな?こんな時ママがいてくれたらどんなに…



そんなことをぼんやりと考える
頭が痛くて体調が悪いからそんなこと考えるのかな

それにしても痛い、ズキズキする
お母さん!助けてよ~
こんな時誰でもいいから側にいて欲しい

でも誰でもいいってのは違うか
やっぱり家族…だよね
それはあたしが欲しくても、もっとも得るのが難しいもの 
ため息をつくと知らない間に涙が頬を伝う
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