満月の夜異世界へと繋がりました
パパとママに逢いたいな
夢の中でもいい、一瞬でもいいから
ひと目だけでも…


寝落ちする前に思ったのはやっぱりそんなことで…


両親共にとっても仲が良くて美人で料理上手だったお母さん
お菓子作りが得意だったけどやっぱりお母さんの肉じゃがが食べたいな


お父さんもイケメンで優しくっていつもあたしが大好きだった肩車、おねだりするとしてくれたっけ


部屋に置かれた写真立ての中の両親はまったく年をとらずにあの時のまま…



私は瞳の中に焼き付けるように写真を見つめたままゆっくりと眠りについた

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