満月の夜異世界へと繋がりました
「6歳で入学して6年間小学校という所で勉強するの!更に3年間中学校
で勉強してまた更に3年間高校で勉強するの!高校を卒業したら大学って所に行って4年間勉強する人もいるけど仕事についたり、専門的な学校に行って学んだりする人も居てそれは人それぞれかな~」

「なるほど…だからぽっちゃりは賢いのだな」


「だからぽっちゃりって言わないで!
って言うか賢くないし!これ位の計算
こっちでは出来て当たり前だから」


今夜は初めて鏡に現れてから4回目の満月の夜を迎えていた
最初こそ現れる時間が精々5分位だったのが今日はもう30分位になっていたりする

実は4回目ともなると話題はお互いの国のことに自然となってきて今日は日本の教育制度に話が及んだって訳で…
王子が一番興味津々で聞き入っていた話題がこれだった
あたしが何気なく暗算で計算をしてみせたら目を丸くして驚かれた
ってかこれって小学生の計算だし…


「そんなに驚くようなことじゃ…」
「いや、こちらの女子は学校と言っても魔法学校で生活や自分の身を守る為の魔法を主に学ぶ…だからそなた
ように計算がすらすら出来る女子はいないのが実情だ」


と、驚きの話を聞いてしまって開いた口がふさがらなかった


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