満月の夜異世界へと繋がりました
身体中に力が漲る
血がたぎり暖かさがあたしを包み込む、いつまでもこうしていたい…素直にそう思いながらも誰かの声が聞こえたような気がしてゆっくりと声を出そうとした。けれど声にならなかったようだ…頑張ってゆっくりと閉じていた瞼を開けてみる
目の前に写る人物に一瞬息を呑んだ


え……!

マ、マイクさん!?ど、どうして!
えっと…何がどうしてこうなったんだっけ?

落ち着いて!落ち着くのよ、美結!
確かレストランにマーシーさんとご飯食べに行って…それから、えっと?


「美結さん、大丈夫ですか?気分はどうですか?」

「あ、大丈夫です!でもあたし一体どうして…」


「治療の途中で魔力が枯渇して倒れたんです」


ま…魔力が枯渇!?
えっま…まさかあの治療が原因で?
でもなんでここにマイクさんがいるの?
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