満月の夜異世界へと繋がりました
頭の中が多少パニックになりながらもあたしは少しでも状況を把握しようと部屋の中をぐるりと見渡した

寝かされているところはベッドではなくソファであり、ふと見ると中央には6~7人ほどが座れるテ−ブルと椅子が置かれている、窓際には薔薇と似ている真っ赤な美しい花が飾られていた。
多分ここはマーシーさんと食事をしていたレストランで間違いない…でも治療をしていた男性は?あたしもしかして治療途中で気を失っちゃったの?

「美結さん、観察は終わりましたか?」


「え…あ、あの~あたし「今、私は聞きたい事も言いたい事も山ほどあります。でも優先順位としてそれは今最適ではない、あなたの体力回復が先です!とりあえず今日は宿まで私が送って行きましょう」

そうマイクさんがそう呟くと店の人を呼び出し馬車を呼ぶよう話掛けていたようだ、でもあたしは腹痛の男性が気になってマイクさんに声を掛けるとマーシーさんの大きな声が部屋に響き渡ってきた

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