愛され女子の激甘コレクション
「はぁっ……はぁっ……」

……。
…………。

予想していた痛みはなかなかこなくて、私は恐る恐る目を開けた。

私の上に跨がったままの獅月は、人間の姿に戻って、項垂れていた。

「獅月……?」
「真梨っ……」

私の声にはっとした顔をして、慌てて身体を離す。

いつもと同じ筋肉質な腕はら私を抱き上げて、部屋のお布団の上に下ろす。

さっきのは夢だった……?

一瞬そう思うけど、違うことは肩についた爪痕が物語ってる。

「獅月は、何なの……?」
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