愛され女子の激甘コレクション
古いけれど、きちんと手入れされたお社は、16年前と少しも変っていなかった。
そうしてお社の前には、あの時と変わらずに楓の木の前に佇む神主さん。

外見も全く変わってない。
ふつう16年も経ったら、おじさんじゃない?

私を見ると……人懐っこく笑う。少年にすら見える、無邪気な笑顔。

「やっと帰って来たのか、楓。もう、離さぬ……」
背中に腕が回されて、強く抱き寄せられた。

「や、やめてくださいっ!!」
私は彼を押しのけて、数歩後ずさる。
逃げなきゃ、と思ったけど、何故か足が動かない。
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