愛され女子の激甘コレクション
「どうして、他の人を、抱くんですか……?私は人形じゃないのに。飾っていて欲しいんじゃなくて……あの人みたいに…………」

それ以上は何も言えなかった。
結婚といっても未成年の私が彼に養ってもらっている、面倒を見てもらっていることは事実で、彼に捨てられたらどうして生きて行けばいいのかわからない。

子どものくせに女として見て欲しいだなんて、堪らなく恥ずかしいことを言ってしまった。

「まいったな。知ってたんだ」
ため息と共に、頭の上から仁志さんの言葉が降りてくる。

やっぱり私、捨てられちゃう……。
続きを聞きたくなくて耳を塞いだ私の両手首は彼の手に捕まって、壁に押し付けられた。

「美春の事、裏切ってたのは事実だ。ごめんって言っても、許してもらえるものじゃないよね。でも僕が美春の事だけを想っているのは本当だよ。それだけは信じて欲しい」
真摯な瞳で見つめられて鼓動が早鐘を打つ。
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