愛され女子の激甘コレクション
ごめんなんて言ったくせに、やっぱり彼はずっと優しかった。

初めての痛みに悲鳴をこらえた私に「今日はやめよう」って言ってくれたけど、私は受け入れなかった。

どうしても、今すぐ彼のものになりたかったから。
あの女の人と抱き合う仁志さんを見てから、ずっと思っていた。

どうして私じゃないの?
私に魅力が足りないから?
どうして? 
どうして? 
どうして……?

だから彼が反応する事、少し苦しそうな顔を見せてくれる事、それが嬉しくて堪らなかった。

それに、汗ばんだ肌を合わせることがこんなに気持ちいいなんて……好きな人に気持ちよくなってもらうことがこんなに嬉しいなんて、知らなかった。

「仁志さん、大好き……」
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