愛され女子の激甘コレクション
「遥……なのか…………?」
30センチの距離で真っ直ぐに見つめられる。

何で……?
すぐに否定するべきなのに、私には出来なかった。お互い固唾を飲んで相手を見つめている。均衡を破ったのは彼だった。

右手でごしごしと私の顔を擦る。右目の下に目的のものを見つけたんだろう。
繋がりが解けて、突然激しく頭を振り出した。

「マジかよ……お前、何やってんだよ! いや、俺も俺だ。酔っぱらってたからって、妹に手を出して気づかないって、ないだろ‼ ほんっと、何やってんだよ……俺……」

完全に混乱しているお兄ちゃんを前に、私は妙に冷静だった。
こんなことをしておいて馬鹿だと思うけれど、これ以上お兄ちゃんを苦しめるわけにはいかない。
告白なんてしちゃいけない。
< 50 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop