愛され女子の激甘コレクション
「子どもが何言ってんの」
あまりにも真っ直ぐな告白は新鮮で、心臓がどきりと跳ねたけれど私はそっぽを向いた。どうせ明日になったらもう会うこともない。

それに立夏だって、初めて知ったセックスに酔ってるだけ。

「さつきさんだって子どもじゃん」
「そうだよ。だから無理。私は東京に帰る。離れたら二人とも、簡単に忘れちゃうよ」

「俺は忘れないよ。さつきさんのこと迎えに行くから」

「大人になって、それでも忘れてなかったらね。まぁ、あり得ないけど」

「……忘れないよ……」
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