愛され女子の激甘コレクション
そういえば今日は、立夏の誕生日だ。
確か20歳になったはず。

公園の出口に差し掛かって、空を見上げた。私のマンションから漏れる光と背中のビルの大群に圧倒されて、瞳に映る光はあまりにも弱い。

もう一度、あの星空が見たいな。

すっかり汚れちゃった私の目にも、前と同じように映るんだろうか。

ひとつため息をついて歩き出そうとしたら、黒い影に行く手を塞がれた。
「きゃっ……」

怖い!!

変質者……!?
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