愛され女子の激甘コレクション
「そっか。ありがと。冗談だよ。人数多いのに大変だな。頑張れよ」
微笑んで新一君は教科書に目を落とした。

私もお守り作りに集中しよう。
先輩たち、喜んでくれたらいいな。

一つ上の先輩たちが作ったサッカー部は同好会扱いだった。大会にも出られなくて、先輩たちは一度でいいから強豪チームと戦ってみたいって言ってたんだ。

その願い叶っての引退試合が、新一君との出会いだった。
初めて使ったユニフォームを洗濯してたら後ろから声をかけられて、連絡先を渡されたっけ。

一目ぼれなんて、されるほどの容姿だとは思えないんだけどな、私。
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