愛され女子の激甘コレクション
家にはさすがに入れちゃだめだよね……心に浮かんだ思いは一瞬でかき消される。

そう、彼の顔を見ただけで。

「よぉっ!」
「うん……久しぶり」

屈託のない笑顔で私を抱き寄せて、唇にキスした。
切れ長の目に整った鼻と唇。テレビから抜け出してきたみたいなイケメン。彼は……竜彦くん。

留学するまで、私は彼のことが好きだった。

彼もそれを知ってたけど、告白は「俺はずっと側にはいてやれない。もっとお前を大切にしてくれるヤツ、他にいるだろ」ってあっさりと断られた。
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