極秘出産のはずが、過保護な御曹司に愛育されています
到着した警察へ状況の説明を終え、店長は連行された。
たぶん、私の部屋に乗り込んできたときは頭に血が上っていたんだろう。
冷静になったあとの彼は、さっきまでの姿が嘘のように肩を落とし憔悴した様子だった。
その後、私たちは病院へと向かった。
店長と格闘した未来の腕や足は、擦り傷だらけになっていたから。
幸いほかにけがはなかった。
未来が処置してもらっている間廊下で待っていてくださいと言われ、結貴とふたりで長椅子に座る。
「迷惑をかけて、ごめんなさい」
私が謝ると、結貴は驚いたようにこちらを見た。
「文香が頭を下げる必要なんてないだろ。謝りたいのは、こっちのほうだよ」
「どうして?」