極秘出産のはずが、過保護な御曹司に愛育されています
私は深呼吸をして鼓動を落ち着かせながらうなずく。
「お言葉に甘えて洗剤も見ようかな」
言いながら洗剤や日用品が置いてある売り場へ足を向ける。
けれど未来はその場に立ち止まったこちらを見ていた。
「未来、どうしたの?」
「足がつかれたの」
「疲れたって、そんなに歩いてないよね?」
私とふたりでお買い物をするときは車ではなく徒歩だから、今日の何倍もの距離を歩いているのに。
「靴が合わなくて足が痛い?」
「ううん」
「じゃあ、どこか具合が悪い?」
「ううん」
いつもはこんなこと言ったりしないのに。どうしたんだろう。
「もうあるけない」
未来は立ち止まったままじっと結貴を見上げていた。
あ、もしかして……。
「未来ちゃん、抱っこする?」
察した結貴が言うと、未来はとたんに笑顔になり「うん!」と元気よくうなずいた。
疲れたなんてただのいい訳で、結貴に甘えたかったようだ。
「それなら、私が抱っこするから……」
「いいよ。未来ちゃんおいで」
「お言葉に甘えて洗剤も見ようかな」
言いながら洗剤や日用品が置いてある売り場へ足を向ける。
けれど未来はその場に立ち止まったこちらを見ていた。
「未来、どうしたの?」
「足がつかれたの」
「疲れたって、そんなに歩いてないよね?」
私とふたりでお買い物をするときは車ではなく徒歩だから、今日の何倍もの距離を歩いているのに。
「靴が合わなくて足が痛い?」
「ううん」
「じゃあ、どこか具合が悪い?」
「ううん」
いつもはこんなこと言ったりしないのに。どうしたんだろう。
「もうあるけない」
未来は立ち止まったままじっと結貴を見上げていた。
あ、もしかして……。
「未来ちゃん、抱っこする?」
察した結貴が言うと、未来はとたんに笑顔になり「うん!」と元気よくうなずいた。
疲れたなんてただのいい訳で、結貴に甘えたかったようだ。
「それなら、私が抱っこするから……」
「いいよ。未来ちゃんおいで」