私の彼は魔王様
その時、ガラリと戸が開いて先生が入ってきた。


あれ もう一人いる。

『席につけよ‐。転校生を紹介するぞ~。今日から2‐Aの仲間になる、黒瀬 皇(くろせ おう)くんだ。』


『黒瀬 皇です。宜しくお願いします。』


そう言って転校生は軽く頭を下げた。


とたんに。



『きゃ‐‐‐!!!』
『すごいかっこい!』
『彼女いるのかなぁ』

うちのクラスのギャル軍団が騒ぎだした。


あたしは....多分ものすごく間抜けな顔をしていたに違いない。だって、転校生、黒瀬皇は夢の男の子にそっくりだったから。
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