例えば、こんな始まり方
そんな言葉がもらえるなんて。決戦の朝には思ってもみなかった。
「ありがとうございます、本当に」
「さよなら・・・本当のさよならだね、純」
美沙は目に涙をいっぱいにためていた。
「最後は笑顔で別れよ、純。最後の握手!」
純一に向かって、まっすぐ手を伸ばす美沙。
「ああ」
美沙は、純一の手を愛おしそうにぎゅっと握りしめると、
「幸せになりなさいよ!私も、なるから!!」
と泣き笑いで言った。
「バイバイ、純」
「ああ、元気で」
美沙が去って行った。
「ふぅ~。」
どすん、と椅子に座る純一。
「お疲れさま、純一くん」
「真由こそ・・・頬、痛かったろ?」
「私は、大丈夫」
「これ、出来るだけ早く出すよ。それにしても、美沙に『僕を拾った』話をしたんだね」
「軽くね~♪」
私は、ウィンクした。
「あっ、紗季さんのところに戻らなきゃ。きっと、心配してる」
「そうだね、戻ろ。その前に、このチーズケーキ、食べちゃお。2人とも、口付けてないよ」
「そうだな」
「おいし~。ここのチーズケーキ、「天使のチーズケーキ」って呼ばれてるのよね」
「うちも、がんばらなきゃな」
「がんばれ、シェフ兼パティシエ!!」
「あんま、ちゃんとしたケーキは作ってないけどな」
「まぁまぁ・・・よしっ、紗季姉さんのところに戻ろ!」
「おぅ!」
紗季のところに戻ったら、もう一人、純一にお客が来ていた。
「ありがとうございます、本当に」
「さよなら・・・本当のさよならだね、純」
美沙は目に涙をいっぱいにためていた。
「最後は笑顔で別れよ、純。最後の握手!」
純一に向かって、まっすぐ手を伸ばす美沙。
「ああ」
美沙は、純一の手を愛おしそうにぎゅっと握りしめると、
「幸せになりなさいよ!私も、なるから!!」
と泣き笑いで言った。
「バイバイ、純」
「ああ、元気で」
美沙が去って行った。
「ふぅ~。」
どすん、と椅子に座る純一。
「お疲れさま、純一くん」
「真由こそ・・・頬、痛かったろ?」
「私は、大丈夫」
「これ、出来るだけ早く出すよ。それにしても、美沙に『僕を拾った』話をしたんだね」
「軽くね~♪」
私は、ウィンクした。
「あっ、紗季さんのところに戻らなきゃ。きっと、心配してる」
「そうだね、戻ろ。その前に、このチーズケーキ、食べちゃお。2人とも、口付けてないよ」
「そうだな」
「おいし~。ここのチーズケーキ、「天使のチーズケーキ」って呼ばれてるのよね」
「うちも、がんばらなきゃな」
「がんばれ、シェフ兼パティシエ!!」
「あんま、ちゃんとしたケーキは作ってないけどな」
「まぁまぁ・・・よしっ、紗季姉さんのところに戻ろ!」
「おぅ!」
紗季のところに戻ったら、もう一人、純一にお客が来ていた。