キミだけはずっと傍にいて。

「…そんなの知ってる。まあ美桜ちゃんの家は近いから大丈夫か。」


「そうだよ。じゃあ行ってきます!」


そう言って帰ってきたばかりの家を後にする。


…美桜ちゃんと会うの久しぶりだな。




“ピンポーン”


美桜ちゃんの家の前に着くと、インターホンを鳴らす。


「はーい……あ、ゆうないらっしゃい!」


「美桜ちゃん、久しぶり!」


一か月振りくらいに見る美桜ちゃんの姿に、つい笑顔になる。


「上がって上がって〜。」


「おじゃまします。」


美桜ちゃんに続いて美桜ちゃんの家へ上がる。


リビングに行っておじさんとおばさんに軽く挨拶すると、美桜ちゃんの部屋へ行く。


「ほんと、久しぶりだね〜。それでそれで?どうなの、新しい学校生活は。」


美桜ちゃんは興味津々というように身を乗り出して聞いてくる。
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