やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
番外編~父になる~
莉緒は夜中に目を覚まして、寝室に和哉がいないことに気が付いた。
すっかり目が覚めてしまった莉緒。

そっと寝室の扉を開けると、リビングの小さな明かりがついていた。

「和哉さん?」
その名前を呼ぶと、ソファに寝転がっていた和哉が体を起こした。
「どうした?」
莉緒を見て心配そうにすぐ立ち上がり近づいてくる。
「起きたらいなかったから」
「ごめん。おこしたか?」
首を横に振る莉緒に和哉は頭を撫でた。

「あったかい飲み物でものむか?」
「うんん。いらない。」
「おいで」
和哉は莉緒の手を引いて自分が座っていたソファに座らせた。
そして、最近常に置いてあるブランケットを莉緒のお腹にかけた。
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