やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
そして、髪をくしゃくしゃにしながら頭を撫でる。
「さっきよりは顔色、よくなったな」

満面の笑みの和哉。
あまりの距離の近さに莉緒は自分の頬が赤くなることを感じた。

「今夜はゆっくり休めよ。」
「はい」
しどろもどろになりながらも莉緒は返事をして何とか車を降りた。

「じゃあな。」
運転席から和哉はひらひらと手を振り、車を走らせた。

小さく頭を下げて見送った莉緒。

まだ胸はどきどきとしていた。
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