堕とされて、愛を孕む~極上御曹司の求愛の証を身ごもりました~

「志門さん、これ……」
「瑠璃は、世界で一番大切な人――その証だよ。手を貸してごらん?」

 ゆっくり左手を差し出すと、その薬指に志門さんが指輪を滑らせるようにして嵌めた。その瞬間自然と涙があふれ、ダイヤの輝きが滲んで揺れた。

 私は、志門さんの大切な人……。婚約者としてもっと自信を持っていいのだと、指輪が伝えてくれているような気がした。

「ありがとうございます……幸せです、私」

 指輪のついた手を胸に抱き、泣き笑いを浮かべてそう言うと、志門さんは愛しげに目を細めて、私の唇に優しい口づけをした。それから、甘えた声で囁く。

「今夜は瑠璃を存分に愛させてほしい。絶対に無理はさせないと約束するから」
「……はい。喜んで」

 少し膨らんできたお腹を見られるのは、恥ずかしいものがある。それでも、赤ちゃんの存在を感じながら彼と重なり合う、胸が詰まりそうな幸福に浸りたかった。


 荷物を簡単に片づけた後、夕食を外で済ませ、先にお風呂に入らせてもらった。

 最初はガラス張りのバスルームに慣れなくて、誰もいないとわかっていても辺りをキョロキョロしてみたり落ち着かなかったけれど、浴槽につかる頃には慣れ、リラックスして、体を温めることができた。

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