堕とされて、愛を孕む~極上御曹司の求愛の証を身ごもりました~
午後のバイトには、志門さんが車で送ってくれた。夜は仕事があるから迎えに来れないと申し訳なさそうに言われたが、新居は実家よりずいぶん近くなり、電車で帰るから問題ないと伝えた。
タクシーもすすめられたけれど、もったいないし……妊婦だって適度に歩かないとね。そんなことを思いながら、いつも通りに上尾さんと店に立ったのだけれど。
「どうしちゃったんだろう、今日」
「売れませんね、全然。というか、お客さんが来ない……」
その日のElisaは、明らかに閑古鳥が鳴いていた。
上尾さんが言うには、いつもなら開店と同時に訪れる常連の若い主婦たちの姿がなく、その後も数組のお客さんしか店を訪れていないのだという。売れたケーキもたったの五個。
そして十三時に私が入ってからもうすぐ一時間が経つけれど、その間に店に来たお客さんの数は、なんとゼロだった。
「なんで? 昨日は普通に入ってたんだけどな~」
「今日、日曜日ですよね? 一番混むはずなのに……」