世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編



……確か、こういうことはちゃんと言わねぇと伝わんないんだよな。
前にそんなことを姉貴に言われた気がする…。



「すげぇ可愛い。可愛すぎて誰にも見せたくねぇんだけど」



…勢い余って最後に余計な文をつけてしまった気がする。

誰にも見せたくねぇ、って思うのはほんとのことだけど。休日のショッピングモールなんて人がたくさんいるから無理な話だ。




困らせるだけかと思ったんだけど…。




花莉は何回か瞬きを繰り返して。数秒後には俺の言葉をやっと理解したのか、みるみる顔が赤くなっていく。




あーー……もう、まじで。
この可愛い生き物を1日ずっと俺の腕の中に閉じこめておいてもいいか…?




「…わ、私だって……かっこいい詩優を誰にも見せたくないもん…」




つぶやくように聞こえてきた小さな声。
花莉は恥ずかしさに耐えきれなくなったのか、俯いている。


< 4 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop