世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編
……確か、こういうことはちゃんと言わねぇと伝わんないんだよな。
前にそんなことを姉貴に言われた気がする…。
「すげぇ可愛い。可愛すぎて誰にも見せたくねぇんだけど」
…勢い余って最後に余計な文をつけてしまった気がする。
誰にも見せたくねぇ、って思うのはほんとのことだけど。休日のショッピングモールなんて人がたくさんいるから無理な話だ。
困らせるだけかと思ったんだけど…。
花莉は何回か瞬きを繰り返して。数秒後には俺の言葉をやっと理解したのか、みるみる顔が赤くなっていく。
あーー……もう、まじで。
この可愛い生き物を1日ずっと俺の腕の中に閉じこめておいてもいいか…?
「…わ、私だって……かっこいい詩優を誰にも見せたくないもん…」
つぶやくように聞こえてきた小さな声。
花莉は恥ずかしさに耐えきれなくなったのか、俯いている。