転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「おや、もしかして、ローデンヴァルト薬師の婚約者でしょうか?」
ローデンヴァルト先生は答えず、ジロリと睨むばかりだ。婚約者ではないのだから、一応その点は否定してほしかったが。
「それにしても、お嬢様はお目が高い。年若いご令嬢は夜会へ結婚相手を探しにいきますが、その辺にいる男なんて雑魚ですよ。地位も財産もない、男ばかりです。しかし、この国家魔法薬師ばかりが参加する懇談パーティーには、地位も財産も手にする将来有望な男ばかり。実にめざとく、賢い選択です。この先の時代、お金を持つ相手との結婚は、非常に重要になってきますからね」
なんだか、まるで私がお金目的に結婚相手を探しにきたがめつい女だと言われているように聞こえるのは気のせいだろうか。上から目線の物言いに、ローデンヴァルト先生ではないが鋭い視線を向けてしまった。
「ただ、このローデンヴァルト薬師は止めておいたほうがいいです。将来有望ではない。毒薬ばかり作って喜び、出世しようという気概も見受けられない」
「別に、ローデンヴァルト先生は毒薬を作って喜んでいるわけではないから」
「ローデンヴァルト先生? 君は――ああ、そうでしたか。この偉大な薬師殿は、猛毒を作った罰として、魔法学校に教師をしに行っていましたね!」
私が「ローデンヴァルト先生」と呼びかけたばかりに、相手を喜ばせてしまった。申し訳ない気持ちで、胸がいっぱいになる。
ローデンヴァルト先生は答えず、ジロリと睨むばかりだ。婚約者ではないのだから、一応その点は否定してほしかったが。
「それにしても、お嬢様はお目が高い。年若いご令嬢は夜会へ結婚相手を探しにいきますが、その辺にいる男なんて雑魚ですよ。地位も財産もない、男ばかりです。しかし、この国家魔法薬師ばかりが参加する懇談パーティーには、地位も財産も手にする将来有望な男ばかり。実にめざとく、賢い選択です。この先の時代、お金を持つ相手との結婚は、非常に重要になってきますからね」
なんだか、まるで私がお金目的に結婚相手を探しにきたがめつい女だと言われているように聞こえるのは気のせいだろうか。上から目線の物言いに、ローデンヴァルト先生ではないが鋭い視線を向けてしまった。
「ただ、このローデンヴァルト薬師は止めておいたほうがいいです。将来有望ではない。毒薬ばかり作って喜び、出世しようという気概も見受けられない」
「別に、ローデンヴァルト先生は毒薬を作って喜んでいるわけではないから」
「ローデンヴァルト先生? 君は――ああ、そうでしたか。この偉大な薬師殿は、猛毒を作った罰として、魔法学校に教師をしに行っていましたね!」
私が「ローデンヴァルト先生」と呼びかけたばかりに、相手を喜ばせてしまった。申し訳ない気持ちで、胸がいっぱいになる。