転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「今まで、犯人がどういった存在かも、謎に包まれていた。しかし、ある日、犯人の手がかりとなる情報がもたらされた――」

ローデンヴァルト先生は私達三人を、ゆっくり見つめる。

「もしかして、ローデンヴァルト先生が追っていた事件の犯人は、闇魔法使いだったの?」

質問に対し、苦々しい表情で頷く。ここでニコラが、遠慮するように挙手し、ローデンヴァルト先生に率直な疑問をぶつける。

「あの、なぜ、ローデンヴァルト先生は、魔法騎士ですら解決できなかった事件に、挑もうとしているのでしょう?」

それは、私も気になる。しかしながら、ローデンヴァルト先生は遠い目をするばかりで答えてくれそうにない。

強引に聞かないほうがいいのかと、ニコラやフロレンツィアと視線で示し合わせる。別の質問に変えようとしていたが、ローデンヴァルト先生はポツリと呟いた。

「闇魔法使いは、十年前の無差別殺人事件と繋がっていると、考えている」

「え!?」

十年前の無差別殺人事件とは、ローデンヴァルト先生と、ニコラ、フロレンツィアの家族が被害者となった歴史上もっとも残忍な事件である。それに、闇魔法使いが関わっているかもしれないなんて。
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