同じ空の下~想い描いた2人の夢~
「…あの、先輩、俺…甲子園行けたら少しだけ俺に時間くれませんか?」と乃木くんに言われた。

「…良いけど…何か相談?」と私が聞くと、

「相談とはちょっと違うんですけど、先輩に話聞いてもらいたいんです」と乃木くんは言った。

「もちろんだよ!」と私は笑った。

乃木くんは私の雑用を手伝いながら、

「毎日、こんなことまでしてくれてたんですね。大変なのに…」と言う。

「好きでやってるのよ。皆に練習から最高のパフォーマンスしてもらうためにね。ほら、私野球大好きな野球バカだから…」と私が言うと、乃木くんは笑ってくれた。

「…主将のことはどう感じますか?辛くないですか?」と乃木くんは聞いてくる。

「心配してくれてるんだ?ありがとう!でも大丈夫だよ。主将だって野球好きなだけなのは知ってるんだ。誰よりも熱いってこと…認めてもらえるように頑張るから」と私が言うと、

「…あくまで助っ人なんですか?正式部員になることは考えてないの?」と乃木くん。

「どうかな?認めてもらえるならね。そりゃ、来年も目指したいけど、まずは目の前のことが先でしょ?明日から予選なんだから、気引き締めて行くよ!」と私が言うと、

元気よく、「はい!」と乃木くんは返事した。

乃木くんのお陰で寂しくもなく、楽しくいつもの日課は終わった。

二人でしたから、早く終わったしね。

「あ、先輩…送らせてもらえませんか?」と乃木くんが声をかけてくれた。

もちろん私は春馬先輩が見てたなんてこと知らないし、帰ったと思ってたので、

「お願いしてもいい?」と私は言った。

私たちは部室を後にした。

春馬先輩は私に気づかないところで、深呼吸して、帰ったらしい。

家について、「今日はありがとうね!また明日」と私は家に入った。

私は今から食事を取り、練習に出る。

今日の練習の目的は明日から始まる予選に向けて、ナックルカーブを習得することだった。

監督やコーチに指導をしてもらいながら、なんとか投げれるようにはなった。

まだスピードも精度も高くないけど、それでも何球も投げ込んだ。

もちろんそれ以外の球種の精度もあげるべく、かなり遅くまで投げ込んだ。

翌朝、いよいよ今日から予選が始まるー

地区予選はあっさり通過していたため、県予選からとなる。

野球部は予選のため、学校で授業は受けず、学校からバスを出して試合会場に向かった。

何故かお兄ちゃんも、強引に着いてきて、バスに乗り込む。

許可はもらってるからって。
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