同じ空の下~想い描いた2人の夢~
「…で、何で俺が呼ばれたのか…考えてみたんだけどさ…」と幸哉さんは言う。
私たちは少し場所を移動し、ベンチに三人で座った。
先生は遠目にその様子を見守った。
「…憑依型なんだってね?乃木くん」と幸哉さんはふった。
そう!私が呼んだ理由はただ1つ、コンプレックスだと言った乃木くんに少しでも自信をつけさせてあげたかったから。
「…俺、頭おかしいやつって思われたくなくて…必死で隠しながらやって来たつもりだったんです。見抜かれた上に怒られて…」とボソボソ言う乃木くん。
「あー、なるほどね。そう言うことか。樹はそれが心配でちょっとお節介したわけね?」と幸哉さんは私の気持ちを見抜いた。
私は下を向く。
「わかるよ。樹の気持ち、大切な人なんだろう?だから心配なんだろう?これから何試合も戦うのに初戦からこんなんで大丈夫なんだろうか?って」と幸哉さんは言う。
私はコクコクと何度も頷いた。
私にとって、お兄ちゃんと大親友の幸哉さんはもう1人のお兄ちゃんみたいで小さい頃から甘えてきた。
だから私の心を読むことなんて容易いらしい。
「乃木くんって言ったよね?下の名前、教えてよ」と幸哉さんは聞く。
「…らおんです。乃木らおん…」と乃木くんが言うと、
「珍しい名前だね!カッコいい。ちなみに漢字は…?」と幸哉さんが言う。
「あ、ひらがなです」と乃木くんは言った。
「…そうなんだ…」と幸哉さんは言って会話は終わってしまった。
あまり人と話すのが得意では無さそうな乃木くんは黙ったままだった。
「…さっき、怒られて…って言ってたでしょ?あれね、乃木くんが憑依型だってことを隠してて黙ってたからなんだよ。野球に熱を持ってる主将だからこそ、納得出来なかったみたい」と私は少しでも空気が変わればと思って言ってみた。
「…マジかよ。羨ましい。時代は変わったんだね。俺のときなんて …イジメ凄かったよ?俺、練習中とかも頻繁に憑依するし、やりにくかったんじゃないかな?俺も学生の頃は辛かったもん。隠してても出ちゃうし…」と幸哉さんは話した。
「…やっぱりそうですよね!アイツ、頭可笑しいとか思われてるんじゃないかとか、影で言われてるんじゃないかって怖くて…」と乃木くんは話した。
「うーん。そうだね。確かにそれはあると思うよ。けど、よく考えてみて。相手にとっては1人のピッチャーでしか無いんだよ。憑依してようが関係無いの。キミみたいなタイプの憑依型が羨ましいよ。特殊タイプでしょう?ピンチの時だけなったり…憑依コントロールできる人珍しいんだから!ちゃんと自分を理解して憑依するんだから!イジメられるとか考えなくていいと思う!まぁ、俺はアキに守られて来たから問題無かったんだけどね!」と幸哉さんは言った。
ここで言われるアキは私のお兄ちゃんのことで、明(アキラ)って名前だからそう呼ばれている。
私たちは少し場所を移動し、ベンチに三人で座った。
先生は遠目にその様子を見守った。
「…憑依型なんだってね?乃木くん」と幸哉さんはふった。
そう!私が呼んだ理由はただ1つ、コンプレックスだと言った乃木くんに少しでも自信をつけさせてあげたかったから。
「…俺、頭おかしいやつって思われたくなくて…必死で隠しながらやって来たつもりだったんです。見抜かれた上に怒られて…」とボソボソ言う乃木くん。
「あー、なるほどね。そう言うことか。樹はそれが心配でちょっとお節介したわけね?」と幸哉さんは私の気持ちを見抜いた。
私は下を向く。
「わかるよ。樹の気持ち、大切な人なんだろう?だから心配なんだろう?これから何試合も戦うのに初戦からこんなんで大丈夫なんだろうか?って」と幸哉さんは言う。
私はコクコクと何度も頷いた。
私にとって、お兄ちゃんと大親友の幸哉さんはもう1人のお兄ちゃんみたいで小さい頃から甘えてきた。
だから私の心を読むことなんて容易いらしい。
「乃木くんって言ったよね?下の名前、教えてよ」と幸哉さんは聞く。
「…らおんです。乃木らおん…」と乃木くんが言うと、
「珍しい名前だね!カッコいい。ちなみに漢字は…?」と幸哉さんが言う。
「あ、ひらがなです」と乃木くんは言った。
「…そうなんだ…」と幸哉さんは言って会話は終わってしまった。
あまり人と話すのが得意では無さそうな乃木くんは黙ったままだった。
「…さっき、怒られて…って言ってたでしょ?あれね、乃木くんが憑依型だってことを隠してて黙ってたからなんだよ。野球に熱を持ってる主将だからこそ、納得出来なかったみたい」と私は少しでも空気が変わればと思って言ってみた。
「…マジかよ。羨ましい。時代は変わったんだね。俺のときなんて …イジメ凄かったよ?俺、練習中とかも頻繁に憑依するし、やりにくかったんじゃないかな?俺も学生の頃は辛かったもん。隠してても出ちゃうし…」と幸哉さんは話した。
「…やっぱりそうですよね!アイツ、頭可笑しいとか思われてるんじゃないかとか、影で言われてるんじゃないかって怖くて…」と乃木くんは話した。
「うーん。そうだね。確かにそれはあると思うよ。けど、よく考えてみて。相手にとっては1人のピッチャーでしか無いんだよ。憑依してようが関係無いの。キミみたいなタイプの憑依型が羨ましいよ。特殊タイプでしょう?ピンチの時だけなったり…憑依コントロールできる人珍しいんだから!ちゃんと自分を理解して憑依するんだから!イジメられるとか考えなくていいと思う!まぁ、俺はアキに守られて来たから問題無かったんだけどね!」と幸哉さんは言った。
ここで言われるアキは私のお兄ちゃんのことで、明(アキラ)って名前だからそう呼ばれている。