同じ空の下~想い描いた2人の夢~
この日、学校に帰った私は、

「主将!少しだけ私にお時間くれませんか?」と言った。

「うん?俺に話したいこと?」と主将は言った。私は大きく頷いた。

周りを確認した主将は、「俺に言いたいことなんだな?」と念押しした。

「じぁ、お前ら、解散!」と代わりに春馬先輩が言ってお疲れさまでした~と皆は帰っていった。

「俺の行きつけの喫茶店あるから。お前ら、そこでゆっくり話せばいい。俺はいても大丈夫だろう?帰りはちゃんと送ってやるから」と先生が言ってくれた。

「じゃあ、先生、妹のことよろしくお願いします」とお兄ちゃんは言って、乃木くんや春馬先輩と一緒に帰っていった。

私たちは先生の車で喫茶店まできた。

中に入るとレトロでどこか懐かしさを感じさせる内装に、テーブル席が3つ、カウンター席が数席といったかなりこじんまりとしたお店だった。

優しさそうでイケメンのマスターが笑顔で「いらっしゃいませー」と言う。

「俺、いつものやつで~」と先生は言って角のカウンター席に座った。

私たちはどこに座っていいのか分からず、顔を見合わせる。

「好きな所、座ってね~」とマスターに言われて、私は先生の横を選択した。そして主将はその横に座った。

「好きなもの注文していいからね~」と先生は言った。

私たちはメニューを受け取った。


私は甘さ増し増しでラテを頼んだ。

主将は紅茶のアッサムブレンドを注文していた。

準備をしながらマスターが、「…生徒連れてくるなんて珍しいね?フミヤ。ちゃんと先生やってんだね」なんて先生に言っていた。

「…当たり前だろ!お前、俺教師何年やってると思ってんだよ」と先生が言うと、

「そうだねー。懐かしいね」とマスターは話してて。

仲がいいんだなぁって眺めてると、

「二人は仲が良いんですね!」と主将が言うと、

「…まぁね。俺ら親友だもんね~?」とマスターは言う。

「正確には、従兄弟なんだよね。兄ちゃんって感じなんだけど、居心地良くてな」と先生は照れるように言った。

「そりゃ、どーも」とマスターも返した。

先生の従兄弟さんなんだぁ…うん。やっぱりカッコいいなぁ、二人とも…

私は思わず微笑んでしまった。

「なんかあったときとか、つい来ては愚痴ってるかな。悩みとか相談とか…」と先生は言った。

「先生が?意外かも…」と主将は言う。

「意外って失礼だろ!俺だって人なんだからそれくらいの感情あるって!」と先生言った。
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