同じ空の下~想い描いた2人の夢~
相手のピッチャーを気にしながらも、裏が始まり、私はマウンドに上がった。

相手を沈めるため、私は初回からフルパワーで挑む。

『やべぇ。あのピッチャー』と声が聞こえてくる。

その言葉は私の士気をあげる。

初回から飛ばす私は、軽々三人で終わらせた。

「いいか、お前ら。相手のピッチャーは乱投が多い。投げるとき力を入れたときに、苦しそうに顔をしかめるところから俺と樹の見解は、肩をやらかしてるはずだ。なんとしてでも引きずり降ろせ。じゃなければ、二度と投げれらなくなるかもしれんぞ。ホントはライバル相手に思いたくないが、このままではマジ、ヤバイ。しっかりカタつけてくぞ!コールドでもいい」と主将は言った。

実は私もそう思ってる。

私は頷いた。そして、「完封してみせますよ!」と私は笑った。

先生や春馬先輩、乃木くんはそんな私を見て、生唾をゴクリと飲んだ。

「さ、追加点取ってこー」と言いながら、バッターボックスに向かう、キャッチャー。

皆は気持ちを引き締める。

あっさり、ホームランをかましてくれた。

追加点…まだ回は二回だけど、すでに四点目が入ってる。

流石の向こうも焦りが見える。

そろそろ降りるか?と思ったがまだ降りない。

この回は粘る気だろう。その後はゴロやらフライやらで、ソロホームランの一点のみに終わった。

そして、私はマウンドに上がる。

豪速球ストレートをぶちかます。140後半のスピードボールだ。

相手ピッチャーは振るがタイミングが大きくずれており、バットに当たらなかった。

第2球め、少し攻めた鋭角のギリギリのスクリューボールを投げる。私の見立てではボールのラインなんだが、相手は振り損じてストライクになった。ラッキーだった。

相手はどーしても一点欲しいだろうけど私はまだあげない。だってまだ序盤だもん

私は不敵に笑う。そして、この回もきっちり三人で抑えた。

迎えた三回表、ここに来て相手ピッチャーは代わった。

ベンチでの会話はわからなかったが、見る限り、キャッチャーが気づいてこっぴどく説教されてる感じだった。

ピッチャーはしゅんとしていた。

ピッチャーが代わったことにより、いきなり皆のスタイルが変わったように思う。

皆は少し力を抜いてそれぞれバッターボックスに向かった。

今日勝てば、甲子園に大手がかかるため、皆のボルテージも上がっている。

チェンジしたピッチャーはスライダーを得意としているように見えた。

まずまずのスピードは出ているがストレートも120そこら…

私は早速解析モードを発動し、相手ピッチャーのデータを解析し始める。

がウチの好調には変わりなく、ピッチャーが代わっても良い感じの仕上がりでプレイしている。

初っぱなから豪快なスイングを見せるウチのメンバーは1アウトは取られたものの、まだまだ充分チャンスはあった。

塁に2人もいるチャンスで迎えるバッターは…主将だった。

相手が投げた少し甘いボールをキレイに捕らえ、豪快なホームランを噛ましてくれた。

そして、この回、三点を追加し7点になった。

このまま行けば、ホントにコールドがあり得ると思っている。

さすがにこれ以上の追加点は無かったけど。
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