同じ空の下~想い描いた2人の夢~
私たちは幸哉さんの車に乗せて貰った。

後ろに座ろうとしたんだけど…

幸哉さんに助手席に座らされてしまった。

「いつも隣に座るじゃん」って。

春馬先輩は『挑発してんのか?』って目で私たちを見る。

それ見て笑いながら、幸哉さんは楽しんでいるように見えた。

しばらくして、連れてきて貰ったのは、ステーキ屋だった。

「えっ?ここ?いいの?」と私が幸哉さんを見ると、

「お祝いだもん。そんなに高い店ちゃうし遠慮せず食べな」と幸哉さんは言ってくれた。

とりあえず私たちはメニューを開いて、注文を済ませる。

そして、お母さんにLINEした。

『幸哉さんにご馳走して貰うからご飯いらない』って。

そしたらお母さんから、

『了解。幸哉さんにヨロシク。またいつでも遊びに来ていいからねぇ~』と伝えるようにLINEで返事が来たので、

私はその事を幸哉さんに伝えた。

幸哉さんはありがとうと笑ってくれた。

なので私もつられて笑ってしまう。

そんな私たちを相変わらず睨み付けてくる春馬先輩。

「顔怖いよ?」と私は春馬先輩に言った。

「…俺の前で他の男といちゃつくな」と言われてしまう。

「独占欲むき出しね~」と楽しそうに笑う幸哉さん。

そして、

「心配すんなよ!俺はアイツのもんだからさ、人のもん奪わねぇって!」と続けた。

「…アイツのモノ…?」少し疑問系に聞く春馬先輩に、

「お兄ちゃんね」と私が言うと、なるほど~と納得してくれた。

運ばれてきたステーキを頬張る私。

300gもあるステーキだ。

幸哉さんは500gのステーキを食べていた。

春馬先輩は…200g?!

「遠慮した?もしかして200なんてあり得なくない?」と幸哉さんは言った。

「…そうですか?普通じゃないですか?俺、元々、そんなに食べない」と春馬先輩は遠慮してないアピールをした。

「まぁ、それなら良いけどよ!アスリートなんだからね?一応しっかり食べないと…」と幸哉さん。

「大丈夫です!これくらいでちょうどいいので」と春馬先輩は笑いながら、ステーキを食べている。

「樹は相変わらずきっちり食うなぁ?」と幸哉さんに言われて

「当たり前です!これくらい食べてもちょっと練習したら体重落ちるので、しっかり食べないと持ちませんから!」と私は言った

「…まぁ、元気で良いことだ!」と幸哉さんは笑った。

キッチリ食べ終えた私たちは店を後にした。

「さ!これからは気合いいれてけよ?」と幸哉さんは励ましてくれて、

私と春馬先輩は「ありがとうございます…頑張ります!」と言った。

送って貰ってそれぞれ家に着いた。

私は家に入った。

「お帰り~」と笑顔で迎えてくれるお母さん。

お兄ちゃんもニヤニヤしながら私を迎えてくれた。

「どうだった?幸哉とのデートは?」とお兄ちゃんが聞いてくる。

「…先輩が二人きりにはさせたくない!って一緒に…三人でご飯食べた」と私が言うと、

「彼氏になった途端、独占欲剥き出しで、幸哉を睨み付けた訳だ?俺の恋人を…」とお兄ちゃんは言い出す。

「もぉ~、ホントに!二人とも少し怖かった」と私が言うと、

「まぁ。気持ち引き締めろよ?甲子園って場所はホントに魔物がいるからな」とお兄ちゃんは言って私は頷いた。
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