同じ空の下~想い描いた2人の夢~
翌朝、私はスマホのアラームで目を覚ました。

いつもよりグッスリ眠れたからなのか、スゴくスッキリ目覚められた。

気を引き締めて、ユニフォームに袖を通した。

いよいよ始まる甲子園に想いを馳せながら

そして、準備を整えて、部屋を出た。

ゆっくり階段を降りると、お兄ちゃん、お母さんは台所から、お父さんは食卓で朝食を取りながら、「おはよう」と声をかけてくれた。

私もおはようと返して、食卓に着いた。

私が食事を始めると、

「…いよいよだなぁ~緊張する!」とお兄ちゃんが言う。

私が、「なんでお兄ちゃんが緊張するのよー!試合出るの私だよー?」と私が言うと、

「まぁ、楽しんでな!なんか言われても気にしなくていいから!」とお兄ちゃんは私をリラックスさせようとしてくれてるみたいだった。

「…はぁ、勝ちが続いたら、樹しばらく帰ってこれないし、嬉しいけど、寂しいわね」とお母さんは言う。

「えー、俺いるじゃん?なんなら俺の彼氏も連れてくるからさぁ…」とお兄ちゃん。

「そうねぇ~」ってお母さんも。

何しれ~っと2人とも会話続けてるのよ!

彼氏って言いきってるお兄ちゃんもお兄ちゃんだけど!

お父さんは笑って、「まあ、賑やかだなぁ~、それはそれで」って呑気なことを言っていた。

公認なのか、この家は…

私は小さく笑った。

そして、家を出ようとしたとき、

「学校まで俺送ってくわ」とお兄ちゃんは言って車を出してくれることになった。

私たちは一緒に家を出た。

家の前には春馬先輩が来ていて…

「あ、春馬おはよう!乗んな~今から学校送ってくとこだからさ」とお兄ちゃんが言って春馬先輩は後部座席に座った。

数分後、学校に到着。

ありがとうとお礼を言って私たちは車を降りた。

「おー来た来た二人とも!ほら、早く出発するぞ~」と主将に言われて、私たちは慌てながらバスに乗り込んだ。

バスの中では主将が熱く想いを語っていた。

もちろん、初戦の相手の研究や、宣誓の練習など…

出来る限りのことはして挑むことになった。

甲子園の球場に着いて、1番にしたことは、球場へのご挨拶だった。

中に入って、もう一回皆で礼をした。

初めて上がる球場に皆のボルテージがあがっているのに、何故か私は少し冷めていて。

「先輩も来てくださいよぉ~」と乃木くんに引っ張られ、私はマウンドにあげられた。

「スゴいですね!ここからの景色、こんな風に見えるんですね!ここで投げられるなんて、俺、超幸せ!感動してます!」と大興奮の乃木くんの横で

「…そうね!最高のモノにしよう」と私は笑った。
< 69 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop