同じ空の下~想い描いた2人の夢~
皆で球場を満喫して、中へ戻った時だった。
前から歩いてきた他校生が、
「アイツだろ?マウンドに上がるらしい女って」と1人が言うと、
「…冗談じゃねぇよな。女だからってひいきされてさぁ~組織委員会も盛り上がるから、選手宣誓もして貰うって言ってるんだよな~」ともう1人、
「甲子園、格落ちるわ~」と別の人まで言っていた。
悔しかった。 今まで確かに女だからとバカにされてきた。けど、耐えられた。
なのに…今回のこの発言だけは耐えられなくて、悔しくて、涙が溢れそうになった。
私は何も言えず、ただ唇を強く噛みしめ、拳を握りしめていた。
そんな私の肩を抱いて「大丈夫か?」と優しく声をかけてくれた春馬先輩。
私は頷いた。
けど、次の瞬間まさかの出来事に更に驚くことになった。
「あ、藤堂さーん、こんなところに居たんですかぁ?探しましたよ~」とオーバーなリアクションで声をかけてきたのは、ある記者だった。
「ねぇ、君ら、今の発言誰に向かって言ったかわかってるのかしら?」とその記者は言って、その他校の男子生徒に笑顔を向けた。
怖い…オーラが…
この記者は知っている。
夏目 皐さん。ずっと高校野球の記者として、高校生を追い続ける記者さんだ。
お兄ちゃんもこの記者さんに良く書いて貰って見いだして貰った1人。
「は?あんた誰?てかさ、関係なくない?事実なんだし…」と食ってかかってく、何も知らない男子高校生。
「…そんなんで甲子園勝てると思ってんの?成績は残せてもね、そんなひねくれた性格だったらプロになんてなれないわよ!舐めてんじゃないわ」と皐さんは言って捲し立てるように続けた。
「女だからってひいきされたですって?冗談じゃないわよ!実力よ!貴方たち何も知らないのね!彼女は藤堂樹、あのプロ野球選手、藤堂明さんの妹よ?そして、Uー18の日本代表選手、なんだからね!女子野球界を牽引するトップ選手なんだからね!舐めると痛い目に合うわ!まぁ、それはマウンドで体感すればいいことだけどね!バカにするなんて私許さないから!」と。
さすがの相手も何も言えなかった。
「すいません~皐さん…せっかく取材だったのに…お見苦しいところを…」と私が言うと、
「何いってんの!これくらいメディアに携わる記者として守らなきゃでしょ?貴方の実力はお墨付きなんだから!楽しみにしてるからね!あ、後でちゃんと取材するからそろそろ退散するわね~」そういうと、皐さんは去っていってしまった。
「…スゴい人だな」とボソッと取材の声が聞こえた。
「俺らに怒る隙も与えてくれませんでしたね!」とキャッチャーが笑う。
「…てことなんで、ひがんでないで、ちゃんと実力見てね?あ、言っとくけど、樹はうちのただのエースじゃないから!それに1番得意にしてるマウンドらしいよ!君らみたいな性格ひん曲がってるやつには打てないかもね?」と主将は笑って
「楽しみにしとくよぉ~」とキャッチャーが言ってくれて、私たちはその場を後にした。
「樹たくさん苦しんで来たんだな。何も知らずにゴメン。何も言ってやれなかった…」と主将は落ち込むように言う。
「大丈夫ですよ!意外な人物の登場でしたけど、スッキリしました。 言われ慣れてて大丈夫だと思ってたんですけどね。やっぱりあんな言い方されると、少し傷つきますね」と私が笑うと、
「…あの人、記者だって言ってたけど知り合いなの?」と春馬先輩は聞いてきた。
「あー、あの人のおかげでお兄ちゃん、プロになれたみたいなところあるからね!すっごい敏腕の記者さんなの」と私が言うと、皆は納得してくれたようだった。
「かっこ良かったけど、少しくらい俺らにもかっこつけさせて欲しかったね~」とキャッチャーが言う。
私は笑いながら皐さんの話を詳しくした。
そしたら皆、笑ってくれていた。
そんなにすごい人なのかって。
その後は近くの宿泊施設に戻ってそれぞれの時間を過ごした。
私はマネージャーと同じ部屋で、女子トークに花を咲かせた。
スゴく楽しくて、リラックスして過ごせた。
前から歩いてきた他校生が、
「アイツだろ?マウンドに上がるらしい女って」と1人が言うと、
「…冗談じゃねぇよな。女だからってひいきされてさぁ~組織委員会も盛り上がるから、選手宣誓もして貰うって言ってるんだよな~」ともう1人、
「甲子園、格落ちるわ~」と別の人まで言っていた。
悔しかった。 今まで確かに女だからとバカにされてきた。けど、耐えられた。
なのに…今回のこの発言だけは耐えられなくて、悔しくて、涙が溢れそうになった。
私は何も言えず、ただ唇を強く噛みしめ、拳を握りしめていた。
そんな私の肩を抱いて「大丈夫か?」と優しく声をかけてくれた春馬先輩。
私は頷いた。
けど、次の瞬間まさかの出来事に更に驚くことになった。
「あ、藤堂さーん、こんなところに居たんですかぁ?探しましたよ~」とオーバーなリアクションで声をかけてきたのは、ある記者だった。
「ねぇ、君ら、今の発言誰に向かって言ったかわかってるのかしら?」とその記者は言って、その他校の男子生徒に笑顔を向けた。
怖い…オーラが…
この記者は知っている。
夏目 皐さん。ずっと高校野球の記者として、高校生を追い続ける記者さんだ。
お兄ちゃんもこの記者さんに良く書いて貰って見いだして貰った1人。
「は?あんた誰?てかさ、関係なくない?事実なんだし…」と食ってかかってく、何も知らない男子高校生。
「…そんなんで甲子園勝てると思ってんの?成績は残せてもね、そんなひねくれた性格だったらプロになんてなれないわよ!舐めてんじゃないわ」と皐さんは言って捲し立てるように続けた。
「女だからってひいきされたですって?冗談じゃないわよ!実力よ!貴方たち何も知らないのね!彼女は藤堂樹、あのプロ野球選手、藤堂明さんの妹よ?そして、Uー18の日本代表選手、なんだからね!女子野球界を牽引するトップ選手なんだからね!舐めると痛い目に合うわ!まぁ、それはマウンドで体感すればいいことだけどね!バカにするなんて私許さないから!」と。
さすがの相手も何も言えなかった。
「すいません~皐さん…せっかく取材だったのに…お見苦しいところを…」と私が言うと、
「何いってんの!これくらいメディアに携わる記者として守らなきゃでしょ?貴方の実力はお墨付きなんだから!楽しみにしてるからね!あ、後でちゃんと取材するからそろそろ退散するわね~」そういうと、皐さんは去っていってしまった。
「…スゴい人だな」とボソッと取材の声が聞こえた。
「俺らに怒る隙も与えてくれませんでしたね!」とキャッチャーが笑う。
「…てことなんで、ひがんでないで、ちゃんと実力見てね?あ、言っとくけど、樹はうちのただのエースじゃないから!それに1番得意にしてるマウンドらしいよ!君らみたいな性格ひん曲がってるやつには打てないかもね?」と主将は笑って
「楽しみにしとくよぉ~」とキャッチャーが言ってくれて、私たちはその場を後にした。
「樹たくさん苦しんで来たんだな。何も知らずにゴメン。何も言ってやれなかった…」と主将は落ち込むように言う。
「大丈夫ですよ!意外な人物の登場でしたけど、スッキリしました。 言われ慣れてて大丈夫だと思ってたんですけどね。やっぱりあんな言い方されると、少し傷つきますね」と私が笑うと、
「…あの人、記者だって言ってたけど知り合いなの?」と春馬先輩は聞いてきた。
「あー、あの人のおかげでお兄ちゃん、プロになれたみたいなところあるからね!すっごい敏腕の記者さんなの」と私が言うと、皆は納得してくれたようだった。
「かっこ良かったけど、少しくらい俺らにもかっこつけさせて欲しかったね~」とキャッチャーが言う。
私は笑いながら皐さんの話を詳しくした。
そしたら皆、笑ってくれていた。
そんなにすごい人なのかって。
その後は近くの宿泊施設に戻ってそれぞれの時間を過ごした。
私はマネージャーと同じ部屋で、女子トークに花を咲かせた。
スゴく楽しくて、リラックスして過ごせた。