王妃様の毒見係でしたが、王太子妃になっちゃいました
*
オードリーがレイモンドとクリスに宛てた手紙を、イートン伯爵は王国警備隊の隊長から受け取った。
傍についていたケネスは、それを拝借し、ロザリーのもとへとやって来た。
「まあっ、お兄様!」
「ケネス様。どうされました」
ケネスの登場に素早く反応するのはクロエだ。ケネスは恭しく腰を折り、まずは第二王妃に挨拶をする。
「やあ。ご機嫌麗しく、カイラ様。うちの妹とロザリーはご迷惑をかけていませんか?」
そのあと、抱き着かんばかりの妹の頬にキスを落とす。
「実はロザリーに用事がありまして。少しお借りしても構いませんか?」
「どうぞ。この部屋でお話くださって大丈夫よ」
「ではお言葉に甘えて」
ケネスはカイラに感謝しつつ、一通の手紙を取り出した。
「警備兵から父上に託された、オードリー殿の手紙だ。ロザリーならば本当に本人が書いたか識別できるだろう?」
「はい」
手紙は、すでに開封されていた。内容は読まず、においだけを確認する。
ロザリーはその手紙から、六人の人物のにおいを嗅ぎ取った。そのうちのひとつは、間違いなくオードリーのものだ。
「オードリーさんが書いたものに間違いはないと思います。便箋についているのは、オードリーさんを含む三人のにおいです。当然封筒にもついていますね。封筒だけににおいがついているのは、ケネス様とイートン伯爵、それともうひとり……この匂いは嗅いだことがありません」
オードリーがレイモンドとクリスに宛てた手紙を、イートン伯爵は王国警備隊の隊長から受け取った。
傍についていたケネスは、それを拝借し、ロザリーのもとへとやって来た。
「まあっ、お兄様!」
「ケネス様。どうされました」
ケネスの登場に素早く反応するのはクロエだ。ケネスは恭しく腰を折り、まずは第二王妃に挨拶をする。
「やあ。ご機嫌麗しく、カイラ様。うちの妹とロザリーはご迷惑をかけていませんか?」
そのあと、抱き着かんばかりの妹の頬にキスを落とす。
「実はロザリーに用事がありまして。少しお借りしても構いませんか?」
「どうぞ。この部屋でお話くださって大丈夫よ」
「ではお言葉に甘えて」
ケネスはカイラに感謝しつつ、一通の手紙を取り出した。
「警備兵から父上に託された、オードリー殿の手紙だ。ロザリーならば本当に本人が書いたか識別できるだろう?」
「はい」
手紙は、すでに開封されていた。内容は読まず、においだけを確認する。
ロザリーはその手紙から、六人の人物のにおいを嗅ぎ取った。そのうちのひとつは、間違いなくオードリーのものだ。
「オードリーさんが書いたものに間違いはないと思います。便箋についているのは、オードリーさんを含む三人のにおいです。当然封筒にもついていますね。封筒だけににおいがついているのは、ケネス様とイートン伯爵、それともうひとり……この匂いは嗅いだことがありません」